検診豆知識

診察結果に「異常あり」と書かれていますがどういうことかよくわかりません。

いくつか検査についての説明をしてみましょう。

  1. 肥満とやせ
  2. 尿検査の異常
  3. 便潜血検査の異常
  4. 血液検査
    (貧血・炎症があるとは・肝炎ウイルス・
    腎機能異常・肝機能異常・高脂血症・尿酸値が高い)
  5. 心電図の異常
  6. 脈波

1.肥満とやせ

BMI25以上で、糖尿病や高血圧症、高脂血症、痛風、膝の痛みなどの合併症がある場合や内臓脂肪過多が疑われる人は、「肥満症」としての治療が必要になります。
    
また、BMIが基準値に近くても、体脂肪率が男性で25以上、女性で30以上の場合は、体のどこかにしっかり脂肪が蓄積されています。

やせ(低体重)の多くは体質によるものですが、減量したわけでもないのに短期間で体重が減った時は、病気を疑って受診しましょう。

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2.尿検査の異常

尿蛋白が増加するのは、腎機能が低下している証拠です。※ (+)が要注意。
それを超えると、腎臓や尿路に障害が発生したと考えられます。ただし、運動の後や月経前後、多量の肉食などでも増加しますので必ず再検査が必要です。 
                
尿潜血とは、赤血球が混じっている尿ということです。尿路結石・膀胱炎その他の腎臓や尿路の病気が疑われますが、陽性の反応があれば受診して再検査を受けるようにしましょう。

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3.便潜血検査の異常

消化管に出血があると、便に血が混じります。
便潜血反応は、肉眼では判断できないような出血を検出するための検査です。                      
陽性の場合は出血場所を確認するためのさらに詳しい検査が必要です。
   
便潜血検査を受けるまでもなく便の色調の変化に気づいたら病院でくわしく検査をしてもらいましょう!

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4.血液検査

貧血

赤血球・ヘモグロビン・ヘマトクリットが低いということは貧血状態を表しています。貧血には様々な原因がありますのでくわしい検査をする必要があります。
貧血の約65%は鉄欠乏性貧血といわれています。

≪貧血の食事療法≫

  1. 十分なカロリー摂取とバランスのとれた食事を心がけましょう。
  2. 鉄分やビタミンC.B6.B12.葉酸を多く含んだ食品をとりましょう。
    (レバー、大豆、牛乳、緑黄色野菜、柑橘類など)
  3. 鉄分の吸収を高める食材をとりましょう。(米、ほうれん草、レタスなど)

炎症があるとは

CRPとは、感染症等で組織に炎症や破壊が生じると血液中に増加してくるたんぱく質の一種です。血液中の値を調べれば、体内で炎症や組織破壊が起きているかどうか、起きていればどの程度か、を知ることができます。一般的には数値が高いほど重症と考えます。白血球数や血液像、血沈も参考にします。

肝炎ウイルス

B型肝炎、C型肝炎のウイルスの感染の有無を調べます。
HBS抗原が陽性であればB型肝炎ウイルスに感染していることがわかります。現在ウイルスが活動しているか、感染性が高いかどうかなどはさらに詳しい検査をして、他のHBウイルスマーカーとの組み合わせで判断します。          
HCV抗体が陽性であるということは、C型肝炎ウイルスに感染したことがあるということですが、現在感染しているかどうかについては、詳 しい検査が必要になってきます。
C型肝炎の発症をそのままにしておくと肝硬変や肝臓ガンになる確率が高いので、詳しく調べてもらいましょう。

腎機能異常

尿素窒素・クレアチニンともに、体内で使われたたんぱく質などが腎臓で代謝された後の老廃物です。この値が高くなるということは腎臓の機能が50%以上低下している可能性があります。
他の病気の影響で高い値を示す場合もありますので、精密検査を受けて早めに治療しましょう。

肝機能異常

肝臓には様々な働きがあります。 
肝臓や胆道がいろいろな原因で障害されるとGOT・GPT・γ-GTP・LAP・ALPなどの血中の酵素の値が上がってきます。原因を調べて治療をするだけでなく、生活習慣や食習慣・飲酒の状態などの見直しが必要です。

高脂血症

血液中のコレステロールや中性脂肪が過剰になって血液の流れが悪くなった状態のことをいいます。そのままにしておくと動脈硬化を引き起こし、日本人の死因の上位を占める心筋梗塞等の冠動脈疾患や脳血栓等の脳血管障害といった病気の下地になってしまいます。
HDLコレステロール(善玉コレステロール)は、血中のコレステロールを回収して肝臓へ戻す働きをしていますので、数値が高いほど、動脈硬化の危険性が低くなります。高脂血症は早期から生活を見直すことで改善できます。正しい生活指導を受けましょう。

尿酸値が高い?

血液中の尿酸の数値によって、尿酸の産生と排泄のバランスがとれているかどうかを判断します。尿酸値が7mg/dl 以上の場合は、高尿酸血症と呼び8mg/dl 以上になると治療を考えなければなりません。高尿酸血症は、心血管系の病気や、糖尿病・高血圧症などの生活習慣病を併発することが多いので、気をつけましょう。

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5.心電図の異常

心電図の波形によって、心臓の拍動のリズムの異常や、心筋梗塞、狭心症、心肥大、不整脈といった心臓の異常や状態がわかります。
心電図検査で異常が見られた場合は、疑わしい心臓病の種類に応じてくわしい検査がおこなわれます。

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6.脈波

末梢の血液循環を調べることによって動脈硬化の程度を判断します。

日常の生活管理10のポイント

  1. 栄養バランスのよい食事をする
  2. 食事はいつも腹八分目にする
  3. 朝食は金、昼食は銀、夕食は銅
  4. 眠れない人は熟睡できる環境づくりを
  5. 「疲れたな」と思ったら迷わず休む
  6. 自分に合う方法でストレス発散を
  7. 身体の負担にならない運動を続ける
  8. 少量の酒は薬になり、多量の酒は毒になる
  9. 喫煙の害を知り、禁煙するか煙草の本数を減らす
  10. なんらかの自覚症状があったら、すぐ病院で診てもらう