診療の進め方-不妊基本検査-精液検査

精液の異常(男性不妊)は不妊症の30~40%を占めることから、精液検査は重要な検査のひとつと言えます。この検査では、マスターベーションにより採取された精液を顕微鏡下で観察し、精子濃度、精子運動率、奇形率などを測定します(一般検査)。WHO(世界保健機構)の定めた基準は、1年以内に自然妊娠で挙児を得られた人の最低値をもとに算出されていて、自然妊娠の一つの目安となります。

精液検査

精液量 1.5 ml 以上
精子濃度 15.0×106/ml以上(1ml中に1500万個以上)
運動精子濃度 6.0×106/ml以上(1ml中に600万個以上)
精子運動率 40%以上
精子奇形率 96% 以下
総精子数 39.0×106/全量以上(全精液中に3900万個以上)
白血球
1ml中に100万個 以下
→白血球を含めた円形細胞全体としての基準を用いる場合
円形細胞 1ml中に500万個 以下

当院では一般的な精液検査に加えて、精子の妊孕能(妊娠につながる能力)をみる検査も行い、男性因子の有無を総合的に評価しています。

精液の採取は用手法(マスターベーション)です(禁欲期間は3~5日)。精液の採取はご自宅でも採取していただけますが、その際は2時間以内に当院へ届けていただくことが条件となります(運搬の際は極端な温度変化を避け、できるだけ体温に近い状態を保つ必要があります)。  
当院の採精室をご利用いただくことも可能です。

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